ヴォアザン兄弟がビランクールにあった工場で製作した飛行機で、1907年11月9日に飛行速度と飛行距離の世界記録をつくった。このときの記録は滞空時間1分14秒、距離1030mというもので、ライト兄弟の「フライヤー1号」の記録をぬり変えた。長さ12m、はば10m、重さ522kgの機体には60馬力のエンジンが積まれ、時速55kmで飛ぶことができた。この飛行機は世界で初めて量産され、20機がつくられた。