500Kの発展型で、1936年から1939年までに注文によって極く少数がつくられた最高級ツーリングカー。5.4リットル直列8気筒OHVエンジンは通常時は115馬力だが、スーパーチャージャーが作動すると180馬力を発揮。車体も500Ｋから引き継いだ4輪独立サスペンション・4輪油圧ブレーキを備えた進歩的なもの。２ドア4シーターのカブリオレボディはベンツの自社工場製だが、専門のコーチビルダーに勝るとも劣らない出来栄えであった。
メルセデス・ベンツはダイムラー・ベンツ社が生産する車。同社は自動車の誕生に大きく関わった2人の人物、カール・ベンツとゴットリープ・ダイムラーがそれぞれ設立したベンツ社とダイムラー社が1926年に合併して誕生した自動車メーカー。