マイバッハ社を代表するツェッペリンの2代目。DS８と呼ばれ1930年から1939年まで製造された。排気量８リットルV型12気筒で、出力200馬力の強力なエンジンを搭載。ツェッペリンはドイツ車で初めてV12エンジンを積んだシリーズで、“グロッサーメルセデス”に次ぐ超高級車。豪華な車内装備とドイツの最新技術がふんだんに取り入れられたすばらしい性能を持っていた。
マイバッハ社の創始者ウイルヘルム・マイバッハは、ゴットリーブ・ダイムラーと共同で史上初のガソリンエンジン自動車「ダイムラー モーターサイクル」を完成させた技術者。1909年ダイムラーから独立し、エンジンメーカー“マイバッハ”を立ち上げ、ツェッペリン飛行船の航空用エンジンなどを製造したほか、第2次世界大戦中に製造されたドイツ戦車の大半がマイバッハ製エンジンを搭載していた。マイバッハ社は、1921年から約20年間だけ自動車を製造した。
写真の車は1932年のもの。