シリーズ62は、アメリカの高級車ブランド・キャデラックのエントリーグレード。1940年から1964年まで7代にわたって製造された。1948年に登場した3代目は、当時最新のポンツーンボディ（フェンダーとボディが一体化したデザイン）に5.7リットルＶ型8気筒エンジンを搭載したモデルだったが、最大の特徴は市販車として初めてテールフィンを採用したことである。第2次世界大戦時に活躍した双発戦闘機P-38の尾翼に着想を得たこのデザインは、その後1950年から1960年代にかけてアメリカで大流行した。
キャデラックはアメリカの高級大型乗用車の代名詞的な存在。1902年に創設され、1909年からゼネラル・モーターズ社の大型高級車ブランドになっている。