帆（ほ）で走ることを補助（ほじょ）的に用いたオイルタンカー。世界最初の実用省エネルギー帆装船（はんそうせん）でコンピュータ操作（そうさ）により帆で走る。帆は銅製（どうせい）の枠（わく）にキャンバスを張ったもので、風の力を最大限に活用できるように、長方形で断面（だんめん）は翼型（つばさがた）になっている。風向きや風速によって自動的に向きを変え、帆走（はんそう）をしないときは縦に2つ折りされる。進む力のほとんどはエンジンによるものだが、補助的に風の力を利用することで、同じ大きさの帆を持たない船と比べて、約20％燃料（ねんりょう）を節約できる。